不安とストレスに対する薬の選び方
不安は慢性的に続く場合と、突発的に現れる急性の場合があります。慢性不安はほぼ毎日数回起こり、急性不安は予期せぬストレスで急に現れます。妊娠や出産といったポジティブな出来事から、愛する人の喪失といったネガティブな出来事まで、さまざまなストレスが不安を誘発します。ここでは不安・ストレスの治療に用いられる主な薬剤をカテゴリー別に紹介します。
選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)
慢性的な不安やストレスに加えて気分症状がある患者に有効です。処方されたSSRIは長期(最低1年)にわたり毎日服用します。代表的な薬剤はプロザック(フルオキセチン)やゾロフト(セルトラリン)です。
その他の抗うつ薬
三環系抗うつ薬やモノアミン酸化酵素阻害薬(MAOI)なども不安・ストレスの治療に使われます。例として、古い薬のアナフラニル(クロミプラミン)や、最新のデュロキセチン(シンバルタ)、ブプロピオン(ウェルブトリン)、ベンラファキシン(エフェクサー)などがあります。これらも毎日服用します。
ベンゾジアゼピン系薬剤
急性の不安やストレスに対してはベンゾジアゼピンが効果的です。必要に応じて日常的に使用できますが、乱用すると依存性が生じます。代表的な薬はザナックス(アルプラゾラム)、バリウム(ジアゼパム)、アティバン(ロラゼパム)です。
その他の抗不安薬
ブスパー(ブスピロン)は依存性が低く、子どもや依存歴のある成人に適しています。ベナドリル(ジフェンヒドラミン)は市販薬で、入院中の小児の不安・ストレス緩和に使用されます。
抗精神病薬
抗精神病薬も不安やストレスの症状緩和に用いられます。代表的な薬剤はリスペリドン(リスパーダル)、ジプレキサ(ジプレキサ)、アビリファイ(アビリファイ)です。単独でも、抗うつ薬や気分安定薬と併用しても使用できます。
