不安の測定方法

不安の程度を客観的に把握するには、評価尺度を用いた測定が必要です。代表的な尺度としてハミルトン不安尺度(HAM‑A)、ホプキンス症状チェックリスト(SCL‑90)、病院不安・うつ尺度(HADS)の3種類があり、医師の診断や自己評価に利用されます。

ハミルトン不安尺度(HAM‑A)

ハミルトン不安尺度は、最も広く使用されている不安評価スケールのひとつです。臨床医が患者の過去1週間の症状を評価し、0〜4の4段階で点数を付けます。評価項目は不安気分、抑うつ気分、筋肉・感覚の身体症状、心血管症状、呼吸器症状、消化器症状、泌尿生殖器症状、自律神経症状、緊張、恐怖、不眠、認知機能障害、面接中の行動など、計14項目です。所要時間は10〜15分です。

ホプキンス症状チェックリスト(SCL‑90)

ホプキンス症状チェックリストは、自己評価型の不安症状尺度で、主に精神科で用いられます。患者が過去1週間の症状を90項目(うち83項目は9つのサブスケールに分類)について自己記入し、約20分で完了します。サブスケールは身体化、抑うつ、不安、怒り、恐怖性不安、精神病性症状、妄想傾向、強迫・強迫性症状、対人感受性、さらに睡眠・食欲障害を評価する7項目があります。

病院不安・うつ尺度(HADS)

病院不安・うつ尺度は、自己記入式で自宅でも実施できる簡易テストです。過去数日間の思考や感情を7項目ずつ、0〜3の3段階で評価し、合計で不安と抑うつを別々に算出します。所要時間は5〜10分です。各尺度の合計が7点以下は正常、8〜10点は軽度、11〜14点は中等度、15点以上は重度と評価されます。

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