子どもの不安と症状の全体像

背景

不安障害は大人の問題と考えられがちですが、実際には多くの子どもも不安を抱えます。子どもの不安は、幼少期の分離不安から、児童期の社交不安、そして思春期初期の不安まで様々です。さらに、女児の方が男児よりも不安を発症しやすいことが知られています。米国保健福祉省の調査によれば、子どもの約10人に1人が不安障害を持つとされています。また、不安は遺伝的要因も強く、親に不安があると子どもも同様のリスクが高まります。

子どもと大人の違い

子どもは恥ずかしさや言語的な表現力の不足から、不安をうまく伝えられないことが多く、症状の発見や診断が難しいです。中には症状を隠す子どももいます。また、不安が学業不振や校内でのトラブルといった形で現れることもあります。

不安の身体的症状

子どもの不安が身体的に現れる例として、頭痛や腹痛があります。これらは不安を引き起こす出来事の前に出やすいです。例えば、登校前に恐怖や反抗心が高まり、腹痛を訴える子どももいます。頻尿や下痢も不安を抱える子どもに多く見られます。そのほか、睡眠障害、倦怠感、めまい、息切れといった症状も報告されています。

不安の感情的症状

感情面では、イライラや集中力の低下が典型的です。不安を抱える子どもは、普段以上に問題行動を示すことがあります。家庭内でも学校でも同様です。メルクマニュアルによれば、不安の最も一般的な表れは「登校拒否」です。年長の子どもは言葉で不安を説明できることがあり、例えば「誰にも好かれないのが怖い」や「家から離れるのが不安だ」と訴えることがあります。

注意すべきサイン

子どもに不安やその他のメンタルヘルスのサインが見られたら、速やかに医療機関へ相談してください。不安は早期に診断すれば治療可能です。放置すると、学業不振や対人関係の問題が続き、思春期以降に薬物・アルコール乱用へとつながるリスクもあります。

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