心理的症状

  • 気分の変動、イライラ感、落ち着かない感覚、緊張感、過度な不安感。
  • 自己批判や拒絶・失敗への過剰な恐れ、集中困難、思考が止まらない感覚。
  • 不安が実際の根拠と比べて不釣り合いに大きく、日常の出来事(人間関係・仕事・健康)でも災害的に考えてしまう。

身体的症状

  • 震え、発汗過多、脱力感、心拍数増加、めまい、息切れ、吐き気、胃部不快感、しびれ、睡眠障害、喉の締め付け感、疲労感など。
  • 症状の出方や頻度は人によって異なるが、持続的な不快感が共通している。

診断

DSM‑IV(現在はDSM‑5が主流)では全般性不安障害はコード300.2で分類され、以下の基準を6か月以上満たす必要があります。

  • 過度で持続的な不安や心配が日常生活に支障を来す。
  • 心理的・身体的症状が複数(通常は3つ以上)出現する。
  • 不安が実際の危険性と比べて過大である。

治療法

主に心理療法と薬物療法が用いられ、併用することで効果が高まります。

認知行動療法(CBT)

不合理な思考パターン(全か無か思考、過度の一般化など)を認識し、現実的で適応的な考え方へと修正します。

行動療法

恐怖対象への段階的曝露を通じて回避行動を減らし、感情の脱感作を図ります。時間をかけて不安への耐性を高めることが目的です。

薬物療法

以下の薬剤が一般的に処方されます。

  • 選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI):エスシタロプラム(Lexapro)、フルオキセチン(Prozac)、パロキセチン(Paxil)、セルトラリン(Zoloft)など。
  • 三環系抗うつ薬(TCA):アミトリプチリン、イミプラミン、ノルトリプチリンなど。
  • ベンゾジアゼピン系:ジアゼパム、アルプラゾラム、クロナゼパム、ロラゼパムなど。
  • その他の抗不安薬:ブスパロン(Buspar)など。

適切な診断と個々の症状に合わせた治療計画により、GADによる生活の質の低下は大幅に改善できます。