PDD(広汎性発達障害)を持つ子どものためのソーシャルゲーム活用法

米国精神医学会(DSM‑IV, 1990)によると、広汎性発達障害(PDD)は自閉症やアスペルガー症候群など、12項目のうち6項目以上に該当する障害を指します。PDDを持つ子どもは社会への適応が難しく、感情や感覚の表現・コミュニケーションが苦手で、共感力や非言語的なやり取りが乏しい傾向があります。

グループゲーム

PDDの子どもは対人交流が苦手で、単独で作業する方が得意です。そこで、他の子どもの助けが必要な課題を設定し、協力して解決させることで自然にコミュニケーションを促します。例として、数人の子どもを一つのチームにし、各自にヒントを与えて構造物を作らせるなど、目的達成のために話し合いが必要なゲームが有効です。

ソーシャルストーリー

ソーシャルストーリーは、期待される行動やルールを簡潔な言葉で示す教材です。第一人称で語り、子どもが自分事として捉えやすくします。構成は以下の4段階です。

  • 登場人物・場所・状況の説明
  • 他の子どもの反応や感情の描写
  • 子どもが取るべき具体的な行動
  • (任意)ストーリー内容を子ども自身が文章化し、行動を定着させる

プレイデート

事前に「どんな行動が求められるか」を子どもと共有したうえで、他の子どもと遊ぶ機会を設けます。初回は相手を1人に限定し、観察・模倣を通じて社会的スキルを学ばせます。次回以降は、前回の振り返りと改善点のフィードバックを行い、スキル向上を図ります。

感情ゲーム

感情認識を促すために、短い映像で喜び・悲しみ・怒りなどの表情を見せます。ロンドン大学のサイモン・バロン=コーエン教授が開発したDVDゲームは、PDDの子どもに高い効果が報告されています。人間の顔を持つアニメーション車両を使い、子どもが興味を持ちやすい「無機物」と「表情」の組み合わせで感情学習を支援します。

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