サルビアから抽出したエッセンシャルオイルの作用と効果

メキシコ・オアハカ州北部のマザテック族が薬用と占いに用いたサルビア・ディビノラムは、幻覚作用を持つサルビノリンAを含む植物です。1938年に米国のジャン・B・ジョンソンが初めて記録し、1962年に学術的に研究対象となりました。葉を噛む、蒸気吸入、抽出液の摂取など様々な摂取方法があり、その精神作用が問題視されています。

サルビア・ディビノラム抽出物

  • 新鮮または乾燥した葉を噛むのが一般的ですが、サルビノリンAを抽出して利用することもできます。葉を粉砕し液体と混合すると、口腔粘膜からの吸収が最も効率的です。抽出したエッセンシャルオイルを舌に少量付けて飲むか、飲料に混ぜて摂取しますが、胃腸で分解されるため効果は弱まります。また、抽出液を加熱して蒸気を吸入する方法もあります。

脳への影響

  • 同属のセージと異なり、サルビノリンAはカッパオピオイド受容体(KOR)に作用し、知覚や時間感覚を変化させます。強力な自然幻覚剤とされ、アルツハイマー病や統合失調症など感覚機能が低下した患者への治療効果が期待されていますが、長期的な脳への影響は確認されておらず、精神療法への有用性はまだ結論が出ていません。

幻覚と行動への影響

  • 摂取量や方法により幻覚の強さは変わります。米国メリーランド大学の薬物乱用研究センターは、強い幻覚は「時間・空間の移動感、浮遊感、回転感、身体の重さや軽さ」などと報告しています。軽度の幻覚は目を閉じたときに現れ、パターンや形状の視覚的変化がノイズや光で止まります。米国国立薬物乱用研究所は、気分の変動、離人感、周囲との相互作用の低下といった行動変化も報告しています。

懸念と規制

  • 米国の規制薬物法(CSA)では未だ規制対象外ですが、州ごとに販売や所持を制限する法律が制定されています。米国薬物取締局(DEA)は使用状況を監視し、スケジュールIへの指定を検討中です。スケジュールIに分類される例としてはLSDや大麻があります。2011年時点ではオーストラリアが唯一、サルビア・ディビノラムとサルビノリンAを違法化した国です。

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