感覚記憶と短期記憶の特性

認知プロセス

感覚記憶と短期記憶はどちらも認知プロセスに依存しています。認知プロセスとは、情報を処理し、記憶に保存するための心的操作であり、刺激から情報を取り出し、長期記憶へと転送する役割を果たします。認知プロセスは重要な情報を選択し、不要な情報は忘却されます。

感覚記憶

感覚記憶は、刺激が消失した後に残るごく短い印象を指します。たとえば、食べ物の香りが残ったり、通り過ぎた物の姿が一瞬思い出されたりします。感覚記憶は視覚的情報は「写真的」的に、聴覚的情報は「エコー的」に約500ミリ秒保持します。その特徴は極めて短い保持時間、途切れない情報の連続、視覚情報の高容量登録です。刺激が注意深く処理され、他の記憶段階へ転送されない限り、1秒未満で消失します。

短期記憶(作業記憶)

短期記憶は、意識が存在する場であり、思考・感情・感覚を保持します。感覚記憶から転送された情報は、認知プロセスによって符号化され、短期記憶に入ります。短期記憶は約20〜30秒間情報を保持し、長期記憶へと送られます。内容(即座に認識できる情報)と作業領域(情報を操作する「作業台」)の二つの構成要素があります。

記憶のトラブルシューティング

短期記憶に問題があると、感覚記憶で得た刺激の処理や保持が妨げられます。情報が長期記憶に保存されるためには、感覚記憶と短期記憶を経て適切に処理される必要があります。

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