パックラット障害(物品過剰収集症)

パックラット障害(Pack Rat Disorder、PRD)は、過度の収集行動と不要な物品の処分ができないことが特徴の強迫性障害です。近年、主流社会でも注目が高まっています。

収集対象

強迫的な収集者は、書籍、衣類、新聞などの日常的な物品に加え、郵便物、箱、袋、さまざまな雑貨を集めます。最も極端なケースでは、ゴミや人間の排泄物までが蓄積されることがあります。

重症度

多くの人が自分を「パックラット」だと感じますが、PRD患者はそれ以上に極端に物を集めます。普通のパックラットは古い年鑑や好きな雑誌の過去号など、個人的な価値があるものを手放しにくい程度です。一方、PRD患者は価値のないものまで収集し、整理整頓が全くできません。その結果、物は無秩序に家中に散らばり、危険な状態になることもあります。

原因

現在、PRDの原因については様々な研究が進められています。強迫性障害(OCD)との関連が指摘されるほか、前頭葉の損傷が発症に関与している可能性も示唆されています。

非合理的な信念

収集された物はほとんど価値がありませんが、患者は「いつか必要になる」「すべてに使い道がある」といった非合理的な信念を抱きます。

治療法

現時点で確立された治療法はなく、PRDは治療が難しいOCDの変種とされています。従来のOCD治療は効果が薄く、患者自身が変化を望まないことが大きな障壁です。現在は認知行動療法(CBT)が最も有望なアプローチとされています。

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