解離性同一性障害(DID)の見分け方
解離性同一性障害(DID)とは
映画『プライマル・フィア』や『ファイト・クラブ』などで取り上げられた解離性同一性障害(DID)は、エンターテインメントとして描かれていますが、実際に日常生活で複数の人格を持つ人々がいます。多くの人はDID患者と出会う機会が少なく、たとえ出会っても見分けがつかないことがあります。ここでは、DIDの主な症状と見分け方を紹介します。
見分けるポイント8項目
- 人格の数を確認する
患者の平均人格数は約10人で、2人から100人までさまざまです。 - 行動の違いに注目する
別の人格は言動や身体的特徴が変わることがあります。 - 記憶喪失や時間の欠落を尋ねる
ある人格が他の人格の行動を全く覚えていないことがあり、黒くなるような感覚を訴えることがあります。 - うつや自殺念慮の有無を確認する
うつや自傷行為(切創・やけどなど)はDID患者に頻繁に見られます。 - 幻覚の有無に注意する
人格間の対話が外部からは聴覚幻覚や視覚幻覚として誤診されることがあります。 - 幼少期の行動問題や学業不振を聞く
子どもの頃の問題行動や集中力の欠如は、後のDID発症と関連することがあります。 - 急な瞬き、声や表情の変化、思考の中断を観察する
人格が切り替わる際に現れる典型的なサインです。 - 診断基準の四つの必須症状を確認する
①二つ以上の明確な人格が存在する
②それぞれが独自の認知・対人・思考パターンを持つ
③人格が交代し、行動を支配する
④重要な個人情報が記憶できず、通常の忘却では説明できない
※この症状は薬物や身体的疾患によるものではなく、子どもの場合は空想の友達によるものではないことが条件です。
これらのポイントを踏まえて、本人や周囲の人が適切な支援や専門的な診断を受けられるようにしましょう。
