EPS(錐体外路症候群)に対するベータブロッカー治療とは?
問題点
抗精神病薬(神経遮断薬)は統合失調症や双極性障害など重度の精神疾患の治療に用いられますが、錐体外路症候群(EPS)という運動障害を引き起こすことがあります。具体的には、無意識に繰り返す身体や顔面の動きが現れます。
ベータブロッカーの基本的な働き
ベータブロッカーは本来、高血圧や心疾患の治療薬として開発されましたが、片頭痛予防、緑内障の治療、パフォーマンス不安の軽減などにも有効です。
アカシジアとは
抗精神病薬の副作用として起こりうるアカシジアは、座っても立っても落ち着かず、絶えず足踏みや歩き回る衝動に駆られる状態です。症状が精神症状の悪化と誤診され、薬剤の増量につながることがあります(Geriatric Consultant Resources)。
ベータブロッカーによる解決策
ベータブロッカーは交感神経系の過活動を抑制し、過剰なアドレナリン放出を防ぎます。その結果、アカシジアの不安感や動悸が緩和され、心拍数も安定します。
主なベータブロッカーの種類と用量
アカシジアに最も頻用されるのはプロプラノロールです。通常、1回10〜30 mgを1日3回服用し、必要に応じて最大120 mg/日まで増量します。その他、アテノロール、メトプロロール、ナドロールなども選択肢に入ります。
