人間性を重視したカウンセリングのテクニック
人間性中心のカウンセリングは、クライアントが自らの選択肢を広げられるよう支援します。できるだけ自由に自己を表現できる場を提供し、カウンセラーはクライアントをありのまま受容し、選択を客観的に見つめ直す手助けをしますが、選択を強制したり行動を指示したりはしません。主な手法として、積極的傾聴、ゲシュタルト・テクニック、非対立的なオープンエンド質問があります。
積極的傾聴(アクティブリスニング)
積極的傾聴は、クライアントが自分の考えや感情に気付く手助けをします。クライアントが「最近創造的なことができない」と語った場合、カウンセラーは「乾いた期間が続いているんですね」や「アイデアが出ないのはもどかしいですよね」と要約し、感情に名前を付けます。これによりクライアントは自分が見られ、理解されていると実感し、セラピー外でも感情を認識しやすくなります。感情をそのまま繰り返すのではなく、言い換えて要約することがポイントです。
ゲシュタルト・テクニック
ゲシュタルト・テクニックは、クライアントの思考・感情・経験を統合し、価値観や感情に沿った行動を促す手法です。代表的なものに自由連想とサイコドラマがあります。自由連想では、特定の語句や未完成の文に対して最初に浮かんだ言葉を答えてもらいます。サイコドラマでは、内なる子どもなどの自我の側面と対話させ、席を入れ替えてそれぞれの視点で話す、あるいは対話文を書き出すといった演技的手法を用います。
オープンエンド質問
オープンエンド質問は、クライアントが問題について深く考えるきっかけを作ります。質問は「はい」や「いいえ」だけで答えられない形にし、カウンセラーの価値観を押し付けないよう配慮します。例として「それはどんな感情を呼び起こしますか」「状況を解決するために何ができると思いますか」といった質問があります。一方で「それに怒りますか」「友人を訪ねたほうがいいのでは?」といった、答えを誘導する質問は避けます。
