動機付け面接の戦略

クライアントに心を開かせる

先ほど述べたように、動機付け面接はクライアント中心の手法です。クライアント自身が曖昧さ(アンビバレンス)に気づき、言語化し、解決へ向かうことが求められます。そのための初期戦略の一つは、クライアントに心を開かせることです。

実践者は「許可を求める」テクニックを用います。面接者はクライアントとその問題に対する敬意を示し、リラックスした状態に導くことで、変化について自然に語りやすくします。

例としては、「[話題]についてお話ししてもよろしいですか?」と尋ねることが挙げられます。また、クライアントの医療履歴を活用し、「履歴を見ると[症状]がありますが、生活様式が[症状]に与える影響についてお話ししても構いませんか?」と切り出すと、クライアントは自らの課題に向き合う「変化トーク」を始めやすくなります。

オープンエンド質問の活用

動機付け面接では、オープンエンド質問を用いることが重要です。閉ざされた質問よりも自由に答えられる質問は、セラピストとクライアントの会話を深め、尋問的な雰囲気を和らげます。

具体例としては、以下のような質問があります。

  • 「ご自身の行動で、好きな点や改善したい点は何ですか?」
  • 「前回の面談以降、何か変化はありましたか?」
  • 「その行動を取ったとき、具体的にどんなことが起こりますか?」

動機付け面接戦略の構築

どのような戦略を採用する場合でも、動機付け面接特有のスタイルを取り入れることが不可欠です。効果的なセラピストは、共感的傾聴を通じてクライアントの感情に寄り添います。また、クライアントが自ら問題を認識し、不安を表現し、変化への欲求を語る瞬間を強化・肯定することが求められます。

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