化学的不均衡の神話
製薬会社はうつ病や不安障害を「身体的疾患」として広告し、抗うつ薬の販売を促進しています。米食品医薬品局(FDA)の委員長であるウェイン・グッドマン氏は、化学的不均衡という説明は「有用な比喩」だと認めつつ、患者に対してそれを事実として伝えることはないと述べています(出典: mental‑health.families.com)。
神話(Myth)
うつ病や不安障害は、脳内の神経伝達物質が不足している、特にセロトニンが低いことが原因だとする考え方です。長年にわたり、多国籍製薬企業は「セロトニン不足=うつ病」という主張で利益を上げてきました。
理論(Theory)
実際には、100以上ある神経伝達物質のうち2〜3種が不均衡になるだけでうつ病が発症するとされています。1963年に精神科医がLSDなどの薬物実験を行い、極小量で行動・感情・人格に変化をもたらすことを発見しました。この実験結果を基に『Life Magazine』が「脳の化学的不均衡」概念を広めたとされています(出典: antidepressantsfacts.com)。
事実(Fact)
現在のところ、精神疾患と脳内の化学的不均衡との直接的な因果関係を示す科学的根拠はありません(出典: thehealthyskeptic.org)。
リスク(Risk)
低セロトニンレベルは、うつ病だけでなく、攻撃性、自殺念慮、自信喪失、衝動コントロールの低下、過食や物質乱用といった様々な精神状態や行動パターンと関連付けられています。
警告(Warning)
抗うつ薬の使用は、肝臓や腎臓など重要な臓器に永続的なダメージを与える可能性があるという研究報告や症例報告が存在します。
