メンタルヘルス薬情報
抗うつ薬
抗うつ薬は、うつ病、境界性人格障害、不安障害、摂食障害、軽度うつ症(ジストヒミア)など幅広い疾患に用いられます。脳内の化学物質のバランスを変えるまでに2〜6週間かかります。主な分類は、三環系抗うつ薬(TCA)、モノアミン酸化酵素阻害薬(MAOI)、セロトニン・ノルエピネフリン再取り込み阻害薬(SNRI)、選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)です。
向精神刺激薬
向精神刺激薬は、注意欠陥・多動性障害(ADHD)やナルコレプシー、食欲抑制などに使用され、脳と体の機能を高めます。代表的な薬はノルエピネフリン・ドーパミン再取り込み阻害薬(NDRI)で、代表例はブプロピオン(商品名:ウェルブトリン)です。
抗精神病薬
抗精神病薬は統合失調症の精神病症状や双極性障害の躁状態を抑えるために使用されます。第一世代(定型)薬は1950年代に開発され、ブチロフェノン系、フェノチアジン系、チオキサンテン系が含まれます。第二世代(非定型)薬は1970年代以降に登場し、クロザピン、オランザピン、リスペリドン、クエチアピン、ジプラシドン、アミスルプリド、アセナピン、パリペリドンなどがあります。近年は「第3世代」と呼ばれる薬剤も開発中で、代表例はアビリファイ(アリピプラゾール)やビフェプルノックスです。
気分安定薬
気分安定薬は双極性障害や統合失調感情障害、境界性人格障害における気分の急激な変動を防ぎ、安定させます。主に躁状態を抑える効果があり、抗うつ薬と併用されることが多いです。リチウム、バルプロ酸、カルバマゼピンなどが代表的です。
抗不安薬
抗不安薬は不安障害の症状を和らげるために用いられ、鎮静・抗緊張作用があります。ベンゾジアゼピン系、セロトニン1A受容体作動薬、バルビツール酸系、ジアゼパム(商品名:バリウム)やヒドロキシジンなどが含まれます。
鎮静・抑制薬
鎮静薬は抗不安薬と重なる部分があり、睡眠導入や麻酔にも利用されます。中枢神経系を抑制し、パニックや恐怖感を軽減します。代表的な薬剤はバルビツール酸系とベンゾジアゼピン系(例:ザナックス)です。
注意事項
向精神薬は効果が高い反面、副作用や依存のリスクがあります。使用にあたっては必ず精神科医と相談し、定期的な経過観察が必要です。精神的な悩みを抱えている場合は、早めに専門機関へ相談してください。
