海水を飲み過ぎたら体に起こる影響
海水を直接飲む前に知っておくべきことは、海水に含まれる塩分濃度が人体の塩分濃度をはるかに上回るため、飲むほど体は脱水状態になります。人体の体重の約0.25%が溶解塩分であるのに対し、海水は約3.5%の塩分を含み、その差は危険なほど大きいです。人は食事なしで数週間生きられますが、水は数日しか持ちません。過剰に海水を飲むと、短時間で深刻な影響が現れます。
過剰な渇き
海水を飲むと、逆に渇きを強く感じます。高濃度の塩分を処理するために、体は摂取した水分以上の尿を排出しようとします。その結果、体内の塩分バランスを保つために大量に尿が出て、さらに渇きを覚えるのです。
血圧低下
脱水が進み、海水を飲み続けると血液が濃くなり、循環が悪くなります。新鮮な水で血液を希釈できないため、血圧が下がり、めまいや頭痛、眠気、最悪の場合は失神につながります。
認知機能への影響
高度な脱水状態になると脳の機能が低下し、判断力が鈍ります。激しい渇きや幻覚、誤判断によりさらに海水を飲んでしまう悪循環に陥り、痙攣や意識不明になることもあります。この段階に至れば死に近づいています。
ウイルス・細菌感染のリスク
少量の海水を飲んでも、十分な淡水で希釈できれば致命的ではありませんが、海水には汚染や排水により数百万種の細菌やウイルス、死んだ海洋生物の残骸、排泄物が混在しています。海水を飲むことでこれらの病原体も体内に取り込んでしまうリスクがあります。
