シアン化ナトリウムとシアン化カリウムの違いを徹底解説

シアン化ナトリウム(NaCN)とシアン化カリウム(KCN)は外観が似た白色粉末で、空気や水と接触すると致死性のシアン化水素(HCN)ガスを放出します。苦いアーモンドに似た臭いが特徴ですが、全員が感じられるわけではありません。いずれも吸入すれば数分で死亡する危険性がありますが、化学的性質や取り扱い上の注意点に若干の違いがあります。

反応性

  • 両者とも水や二酸化炭素と反応してシアン化水素を生成します。
  • シアン化ナトリウムはやや反応が活発で、硝酸塩、過酸化物、塩素酸塩、硝酸と接触すると爆発する恐れがあります。
  • シアン化カリウムも窒素塩化物や一部の硝酸塩と接触すると爆発しますが、ナトリウム塩ほどは危険性が低いとされています。
  • 空気中の二酸化炭素だけでもシアン化ナトリウムはシアン化水素を放出しやすく、取り扱いは特に注意が必要です。

融点・沸点

  • シアン化ナトリウム:融点 1045 °C、沸点 2725 °C
  • シアン化カリウム:融点 1173 °C、沸点 2957 °C
  • 同じ化合物ですが、ナトリウム塩の方が低い温度で液体・気体になるため、加工や保管の条件が異なります。

密度・分子量

  • 密度:シアン化ナトリウム 1.6 g/cm³、シアン化カリウム 1.52 g/cm³
  • 分子量:シアン化ナトリウム 49.01 g/mol、シアン化カリウム 65.12 g/mol
  • 密度と分子量の差は、計量や溶液調製時に影響します。

商品名・呼称

  • シアン化カリウムは「カリウム塩」や「カリウムシアン化物」とも呼ばれます。
  • シアン化ナトリウムは「シアナソルト H」「シアナソルト S」「シアノブリック」「シアノグラント」「シマグ」など多数の商標名があります。
  • 両者とも「シアン化水素」や「シアン酸塩」の総称で呼ばれることがあります。

いずれの化合物も工業的には金属メッキ、金属抽出、殺鼠剤などに利用されますが、取り扱いには厳格な安全管理が求められます。作業時は防護具の着用、換気設備の確保、万が一の漏洩時の中和手順を必ず守りましょう。

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