誤った消火器の使用がもたらす危険

消火器は小規模な火災を消し止めるための装置です。管理できる範囲の火災にのみ使用すべきで、建物の構造が損なわれるような大規模火災は専門の消防隊に任せるのが最適です。消火器には用途に応じた種類があり、誤った使用は致命的な結果を招くことがあります。

重量が重すぎる

まず、火災のリスクを評価し、想定される火災のクラスに適した消火器を選定します。火災は A、B、C、D の四つのクラスに分類され、クラスごとに適切な消火剤が決まっています。消火器のラベルにはクラスと評価値が記載されており、評価値が高いほど本体は重くなります。たとえば、家庭やオフィス向けの一般的な消火器は「2A:10B:C」のように表示されます。緊急時に消火器を持ち上げて使用できるか、使用者の体力を考慮して適切な重量のものを選びましょう。重すぎる消火器は扱いにくく、使用できずに火災が拡大する危険があります。

不適切な消火剤

ガソリン、灯油、油脂、タール、油性塗料、ラッカー、可燃性ガスなどの可燃性液体が原因の火災は「クラスB」に分類されます。一方、木材、布、ゴム、プラスチックなどの一般的な可燃物が燃える火災は「クラスA」です。クラスA用の水系消火器をクラスBの液体火災に使用すると、炎が拡大しやすくなり、重傷や死亡、さらなる財産被害につながります。火災の種類に合った消火剤を選ぶことが重要です。

感電リスク

クラスB とクラスC の火災に対しては、ハロン1211(ブロモクロロジフルオロメタン)や他の特殊消火剤が推奨されます。クラスC の火災は電気設備(配線、ブレーカー、機械、家電など)から発生し、水をかけると感電の危険があります。したがって、電気系統の火災に対しては水系消火器を使用せず、適切な化学消火剤を使用してください。

緊急への備え - 関連記事