バイオディーゼル燃料の活用方法
大豆や植物油から作られるバイオディーゼルは、石油由来のディーゼル燃料とは異なり再生可能エネルギーです。燃焼時に大気汚染をほとんど起こさず、生分解性もあるため環境に優しい燃料として注目されています。バイオディーゼルは自動車の代替燃料としてだけでなく、さまざまな分野で活用できます。
ディーゼルエンジンへの利用
米国ミズーリ州セントルイス市では、部分的にバイオディーゼルを使用した市営バスが走っています。また、カリフォルニア州サンフランシスコやネバダ州スパークスでは公共のバイオディーゼル給油ステーションが設置されています。自動車のディーゼルエンジンは、ほとんど改造せずにバイオディーゼルへ切り替えることが可能です。バイオディーゼルは溶剤効果があり、タンクや配管内に付着した従来のディーゼル残留物を除去してくれることがありますが、切り替え直後にこれらの残留物がフィルターに詰まることがあるため、初期は注意が必要です。
油汚染の除去
バイオディーゼルは、車両のタンクや配管の洗浄に使えるだけでなく、海岸や河川での原油汚染の除去にも応用できます。バイオソルベントの成分としてバイオディーゼルを使用すると、原油を凝固させて水面からすくい上げやすくなるため、砂浜の清掃作業を効率化できます。
電力供給
バイオディーゼルを燃料とする発電機を利用すれば、家庭や施設で電力を確保できます。排出ガスが極めて少ないため、病院や学校などのバックアップ電源として適しています。
暖房
米国農務省(USDA)の農業研究センターでは、バイオディーゼルと灯油の混合燃料で建物を暖めています。自宅のボイラーが対応していれば、同様にバイオディーゼルで暖房が可能です。改造を避けたい場合は、B20(バイオディーゼル20%)程度のブレンドを使用すれば、硫黄酸化物や窒素酸化物の排出を削減し、酸性雨や地表オゾンの原因を低減できます。高濃度のブレンドを使用する場合は、ゴム製シールやガスケットへの影響が出ることがあるため、ボイラーの改修が必要になることがあります。
塗装除去
従来の塗装除去剤は有害な成分を含むことがありますが、無毒のバイオディーゼルは小規模な塗装除去に代替品として利用できます。例えば、庭の家具などの塗装を落とす際に効果があります。ただし、車体など大面積の塗装除去には十分な性能を発揮しないことがあります。
