洗濯洗剤のリン酸塩が藻類増殖に与える影響

多くの洗濯洗剤に含まれる主要成分の一つがリン酸塩です。リン酸塩は洗濯水中で汚れを浮かせて除去する働きを持つだけでなく、リンというミネラルを供給します。このリンは藻類や植物にとって栄養源であり、成長に不可欠です。

コロラド大学の1994年の研究によると、二次処理された下水でもリン酸塩の除去率は低く、洗剤に含まれるほとんどが環境へ放出されます。リン1ポンドで藻類は700ポンドまで増殖できるため、微量でも大きな影響を及ぼします。

歴史

1960年代、米国で販売されていたほとんどの洗濯洗剤には高濃度のリン酸塩が含まれていました。このリン酸塩が湖や川などの淡水に流入し、栄養分が過剰に供給されました。リン酸は藻類の増殖を直接制限する要素であり、リン酸が多いほど藻類が大量に繁殖します。その結果、1960年代末にはエリー湖などの淡水湖で藻類が大発生しました。

重要性

藻類は淡水生態系において食物連鎖の基礎となる重要な存在です。しかし、過剰な藻類は光と酸素を奪い、水のpHを酸性に変化させます。光合成ができなくなった水生植物は死滅し、それを餌とする魚も餌不足と酸欠で大量死します。エリー湖では藻類の厚いマットが湖底から10フィート(約3メートル)以内の水に酸素をほとんど残さず、ウオレイ、ブルーパイク、白魚の個体数が激減しました。

考慮すべき点

過剰な藻類全般が有害ですが、特にリン酸塩はシアノバクテリア(青緑藻)の増殖を促進します。青緑藻は毒素を産生し、水や接触した動物を中毒させます。その毒性は検査が困難で、ワシントン州環境局などは人やペットが青緑藻の表面スラムに近づかないよう警告しています。また、分解時に悪臭を放ち、食用にも適さず、生態系に正の機能はほとんどありません。

影響

藻類は富栄養化(ユートロフィケーション)を加速させます。富栄養化は淡水が徐々に乾燥し、最終的に陸地になる過程です。例えば、ジドモ(Didymo)などの藻類は水流を塞ぎ、堆積物の移動を妨げます。死んだ藻類や有機物、土壌が湖や川に蓄積すると、徐々に水量が減少し、最終的に乾燥した土地へと変わります。

予防・解決策

1970年代以降、米国連邦政府や多くの州・自治体は洗濯洗剤におけるリン酸塩の使用を禁止または制限する法律を制定しました。ただし、一部地域では連邦レベルの規制に加えて追加の法律がなく、食器洗い用洗剤など他の洗剤にリン酸塩が含まれたままです。そのため、リン酸塩による水質汚染は依然として続いています。消費者が購入時にリン酸フリーの洗剤を選ぶことで、藻類の過剰増殖を抑制し、環境への負荷をさらに減らすことができます。

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