吸引性胸部外傷の応急処置方法
吸引性胸部外傷は生命に関わる緊急事態です。救急隊が到着するまでの数秒が生死を分けます。すぐに 911(米国)または 119(日本)へ電話し、以下の手順で応急処置を行いましょう。
応急処置の手順
- 症状の確認:胸壁や肺に刺さった異物(銃弾、ナイフ、棒など)があるか、呼吸困難、血液が泡状になるなどの症状を確認します。泡状の血液は空気が混ざっているためです。「吸う音」が聞こえることも特徴です。
- 救急要請:すぐに 911(米国)または 119(日本)へ電話し、救急隊の到着を待ちます。
- 異物は抜かない:胸に刺さった物はそのままにしておきます。抜くとさらに出血や肺損傷が拡大します。
- 気密シールで覆う:空気が外に漏れないよう、ラップ、セルロファン、アルミホイルなどを傷口より少なくとも5 cm(約2 インチ)大きく切り、覆います。
- シールをテープで固定:シールの上部と側面を皮膚にテープで固定し、下部はテープを付けずに開けておきます。これにより空気は外へ逃げますが、傷口へは入らなくなります。テープで全周を固定できない場合は、下部に小さなフラップを残す形で固定してください。
- 清潔な包帯で保護:可能であれば清潔な包帯やタオルで傷口を覆い、異物が動かないようにタオルや重い布で固定します。包帯は異物に直接テープしないでください。
- 直接圧迫で止血:包帯やタオルを当てたまま、シールをずらさないように注意しつつ、傷口に直接圧力をかけます。5分ほど軽く押さえると出血が抑えられます。
- 体位の調整:被害者を側臥位(怪我した側を下に)にさせ、健側の肺が圧迫されにくくします。横向きが困難な場合は、背もたれのある椅子などに座らせ、前傾姿勢で呼吸しやすくします。
救急隊が到着したら、これまでに行った処置を必ず伝えてください。
