食品輸送トラックに関するFDA規制
食品を輸送するトラックは、生産者や小売店と同様に食品安全の責任があります。温度管理、衛生、積み降ろし、車両点検、そして従業員教育を徹底し、出荷後最低1年間は記録を保管する必要があります。
温度管理
温度管理は、腐敗や細菌増殖を防ぐために不可欠です。加工場からトラック、そして店舗に至るまで、いわゆる「コールドチェーン」の各段階で適正温度を維持しなければなりません。
食品ごとの保持温度は次のとおりです。
- 卵:45°F(約7℃)以下
- 牛乳:32〜40°F(0〜4℃)
- 鶏肉:26〜32°F(-3〜0℃)
- 肉類:26°F(約-3℃)以下
輸送中に適正温度を保つためのポイント:
- トレーラーと冷却装置を定期的に点検・整備する
- 積み込む前に少なくとも1時間は事前冷却する
- 適切な積み込み・積み下ろし・梱包手順を守る
- ドアは常に閉め、しっかりとシールする
衛生管理
車両は180°F(約82℃)の熱湯とFDA承認の消毒剤で洗浄し、すべての接触面(パレット、フォークリフト、ハンドトラック、コンベア、荷降ろしドックなど)を清掃・消毒する必要があります。
車両は食品専用に限定し、可能であれば単一品目のみを輸送し、「食品専用」などの表示を行います。
腐敗または汚染された製品の取り扱いと廃棄は、正しい手順に従って実施します。
積み込み・積み下ろし
積み込み・積み下ろしの際も温度を維持することが重要です。計画的な作業、従業員の教育、そして迅速な対応で、食品が荷降ろしドックに長時間置かれないようにします。
品質の良いパレットと適切な梱包資材を使用し、トレーラー内部に空気が循環できるように配置します。床にパレットを敷き、壁面にスペーサーを設置し、中央に積み込んでしっかり固定し、積み込み後はすぐにドアを閉めます。
従業員教育
輸送、積み込み、梱包、積み下ろし、受け取りに関わるすべての従業員は、以下の項目について教育を受ける必要があります。
- 温度管理と衛生基準
- 適切な積み込み・積み下ろし手順(荷降ろしドックに食品を放置しない)
- 個人衛生
- トレーラーのメンテナンスと車両点検
記録保持
食品輸送業者は、以下の情報を含む記録を作成し、保管しなければなりません。
- 出荷元・受取先・出発地・目的地
- ルート、搬送ポイント、受領・出荷日
- 輸送した荷物の数量と内容
記録は紙・電子いずれの形式でも構いませんが、アクセスしやすい場所に保存します。腐敗しやすい食品は出荷後6か月、保存期間が60日以上の食品は出荷後1年保存します。
車両点検
積み込み前に以下のチェックリストで車両を点検します。
- 前回の荷物残留物がないか確認
- 清掃・消毒残留物が残っていないか確認
- 冷却装置が正常に作動するか確認
- トレーラーの断熱材とドアシールの状態を確認
- 必要温度で最低1時間事前冷却する
- リブ付き床とエアチュートが清潔で詰まりがないか確認
