DNAフィンガープリント(DNAプロファイリング)の手法

DNAフィンガープリント(DNAプロファイリング)とは、毛髪・血液・精液などの生体試料から抽出したDNAを解析し、個人や種、性別を特定する技術です。DNAは細胞核内の染色体に巻きついた長い鎖で、遺伝子が個々の特徴を決定します。この技術は植物学から法医学まで幅広い分野で利用されています。

Restriction Fragment Length Polymorphism(RFLP)

RFLPは、試料から抽出したDNAを制限酵素で切断し、断片の長さを電気泳動で分離する手法です。特定の繰り返し配列の違いを利用して、個体間の微細な差異を可視化します。放射性標識を用いてパターンを観察するため、精度は非常に高く、誤差確率は数十億分の1です。ただし、十分な量のDNAが必要です。

Short Tandem Repeat(STR)

STRは、法医学や親子鑑定で最も広く使われている手法です。13塩基対程度の短いDNA配列が繰り返し出現する領域を対象に、個体ごとの繰り返し回数(ポリモルフィズム)を測定します。13箇所の繰り返しパターンが一致する確率は、同一双子でも数十億分の1と極めて低く、非血縁者ではさらに低くなります。

Polymerase Chain Reaction(PCR)

PCRは、1983年にカリー・ムリスが開発した分子コピー技術です。ごく少量(約50分子)のDNAから特定領域を多数複製し、指紋解析に必要な量を確保します。毛髪や皮膚細胞といった微量サンプルでも検出可能ですが、他の手法に比べ結果の確実性はやや劣ります。

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