MRIスキャンの欠点と留意点

磁気共鳴画像法(MRI)は、医療診断に欠かせない重要なツールです。X線では撮影できない体内部位を可視化でき、さらには3次元の構造画像を得ることも可能です。

MRIは強力な磁場とラジオ波を利用して体内を撮影しますが、これらの強い磁場は一部の患者にとって深刻な問題を引き起こすことがあります。

禁忌事項

  • MRIの磁場とラジオ波は金属に影響します。例えば、動脈瘤クリップなどのインプラントはMRI中に移動する恐れがあり、心臓ペースメーカーやインスリンポンプは機能不全を起こす可能性があります。また、眼球内の金属片などの異物は位置が変わり、損傷を引き起こすことがあります。

    そのため、MRI技師は患者ごとに慎重な評価を行い、必要に応じて磁場強度を調整して安全性を確保します。

造影剤

  • 造影剤はMRI撮影時に組織のコントラストを高め、画像を明るくまたは暗く見せます。通常、造影剤は検査中に注射されます。

    一部の患者は造影剤に対してアレルギー反応を示し、稀に命に関わる重篤な反応が起こることがあります。造影剤を使用しないMRIも可能ですが、画像の診断精度が低下することがあります。

その他の留意点

  • 閉鎖型MRIは狭い空間のため、閉所恐怖症の人はパニック発作を起こし、検査が続行できないことがあります。また、閉鎖型・開放型ともに発生する大きな音は自閉症スペクトラムの人にとっても不快で、同様にパニックを誘発することがあります。鎮静剤を使用すればリラックスさせ、検査を受けさせることが可能です。

    体格が非常に大きい患者は閉鎖型MRIの装置に入れないことがあります。その場合は、代替の検査方法を選択する必要があります。

代替手段

  • MRIが常に最適な診断手段とは限りません。たとえば、腱の損傷や疾患の評価にはドップラー超音波が同等かそれ以上の精度を示すことがあります。また、妊娠中の胎児の画像化には超音波が好まれます。

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