糞便汚染土壌の分析方法

ヒトや動物の糞便には多数の細菌が含まれています。動物の糞は一部の作物や野菜の肥料として利用され、糞便が土壌にもたらす微生物の多様性は一般的に有益です。これにより栄養素の分解が促進され、いくつかの細菌は植物と共生関係を築きます。土壌中の糞便汚染を検査する際は、微生物数の増加に注目します。

大腸菌群テスト

大腸菌群テストは、腸内細菌科(Enterobacteriaceae)に属する細菌の存在を確認する検査です。糞便に多く含まれる大腸菌(E. coli)もこの科に属します。例えば、溶解土壌100 mL中に200個以上のE. coli が検出された場合、土壌が糞便で汚染されていると判断されます。

腐敗テスト(放置テスト)

より安価で簡単ですが時間がかかる方法として「腐敗テスト」があります。糞便で汚染された土壌は、紙・布・木材などの有機物を分解する微生物が多く含まれます。無菌土と疑わしい土壌それぞれに同量の紙片を埋め、分解に要する時間を比較することで汚染の有無を判断します。

呼吸率測定

土壌が過剰に二酸化炭素を放出する場合、呼吸率が高いとされます。これは微生物が活発に増殖しているサインですが、土壌の水分や温度も呼吸率に影響します。そのため、呼吸率の上昇は糞便汚染の可能性を示唆しますが、単独では決定的な証拠とはなりません。

公衆衛生 - 関連記事