ニコチンが体にもたらす影響
米国肺協会によると、喫煙とニコチンに起因する疾患は毎年40万人以上の命を奪っています。肺気腫や慢性気管支炎などの慢性疾患は生活の質を著しく低下させますが、これらはニコチンが原因となる病気の一部にすぎません。幸いなことに、ニコチンの影響の多くは可逆的です。米国がん協会の報告では、禁煙から1年後には心臓病のリスクが50%低下するとされています。
心臓
- ニコチンは心臓に即座に作用し、心拍数と血圧の変化がすぐに観測されます。また、呼吸神経に影響を与えて呼吸パターンを変化させ、動脈を収縮させ血中酸素量を減少させます。
肺
- 米国肺協会によれば、喫煙関連疾患の73%は肺疾患です。喫煙は慢性気管支炎や肺疾患を引き起こし、肺のがん細胞増殖を促進します。
血圧
- タバコや他のタバコ製品に含まれるニコチンは血管を収縮させ、心拍数を上げ血圧を上昇させます。長期にわたる影響は心筋梗塞や脳卒中などの慢性疾患のリスクを高めます。
脳
- タバコの煙を吸ってから約8秒でニコチンは脳に到達し、気分・食欲・記憶に関わる受容体に結合します。特に快感と報酬を司る部位を刺激し、離脱症状を強くします。
受動喫煙
- タバコ1本から発生する煙の約半分は周囲の人が吸い込んでいます。喫煙者でなくてもニコチンに曝露すれば呼吸異常や高血圧、肺疾患のリスクが高まります。米国物質乱用防止センターの報告では、喫煙者の子どもは非喫煙家庭の子どもに比べ、ニコチン摂取量が少なくとも2倍になるとされています。
