タバコ喫煙がもたらす長期的な健康への影響
ニコチンが依存を引き起こす一方で、タバコ自体が体のさまざまな部位に深刻な長期的副作用をもたらします。
消化器系
タバコの煙は消化管全体を刺激し、酸の分泌を増加させるため、短期的・長期的に胸やけが起こります。また、膵臓の機能も低下し、食物の消化を助けるホルモンの分泌が阻害されます。結果として膵臓がんのリスクが高まるだけでなく、クローン病や胃潰瘍になりやすくなります。
循環器系
長期的な喫煙は血液を濃くし、酸素や栄養が体内へ運ばれる速度が低下します。さらに血圧が上昇し、心臓は血液を送り出すために余計な負担を強いられます。その結果、指先や足先、毛根、皮膚への血流が減少しやすくなります。
皮膚・毛髪
喫煙者の皮膚は乾燥し、変色やシミが増え、シワができやすくなります。髪は細く脆くなり、抜け毛が増えることもあります。
骨格系
タバコは骨や歯への栄養・酸素供給を妨げ、強度が低下します。そのため骨粗鬆症や歯の喪失リスクが上がります。また、骨折や椎間板ヘルニアの回復が遅くなることが知られています。
呼吸器系
呼吸器系への影響が最も深刻です。タバコに含まれる多数の化学物質が肺や喉のがんを促進します。さらに、肺や鼻が過剰に粘液を産生し、気道が詰まりやすくなります。慢性的な咳が続き、肺組織が永続的に損傷することもあります。
