前十字靭帯再建手術の手順と選択肢

前十字靭帯(ACL)とは

前十字靭帯は大腿骨と脛骨を結び、膝関節の中心部を横切る重要な安定靭帯です。健全なACLは膝の不安定さを防ぎます。突然の方向転換や衝撃により靭帯が断裂することがあり、完全断裂の場合は再建手術が必要です。

膝蓋腱移植(骨‑腱‑骨移植)

多くの場合、患者自身の膝蓋腱の中部三分の一を移植材料として使用します。膝蓋腱は両端に小さな骨片(骨‑腱‑骨)を伴い、これにより新しい靭帯を膝関節の穴に固定しやすくなります。

ハムストリング腱移植

同側のハムストリング腱の一部を採取し、ACLの代わりに使用します。固定は小さなスクリューで行い、骨片は使用しません。この方法は成長期の若年患者にも適しており、成長板への影響が少ないです。

同種腱移植(アロガフト)

ドナー(死体)から採取した膝蓋腱、ハムストリング腱、またはアキレス腱を使用します。手術手技は自己腱移植と同様で、患者の状態に合わせて選択します。複数回の移植が必要なケースに有効です。

関節鏡下手術と切開

ほとんどのACL再建は関節鏡下で行われます。カメラ付きの細い器具を膝に挿入し、モニターで関節内を確認しながら小さな手術器具で手術を進めます。これにより外傷が少なく、回復が早く、同日退院が可能なことが多いです。

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