ロボットを活用した心胸部手術の概要と将来展望
ロボット心胸部手術で使用される小型マシンは、心臓内部を自由に動き、精密に切除や縫合を行います。患者にとっては、感染リスクの低減、疼痛の軽減、入院期間の短縮が期待できます。
歴史
2000年にNYU医療センターで心臓弁の修復手術としてロボット心胸部手術が初めて行われました。その後、冠動脈バイパス手術、不整脈治療、心疾患の修復、心機能改善デバイスの埋め込みなど、さまざまな用途でロボットが活用されています。
装置
ロボット手術システムは、ロボットアームとハンドを搭載した手術カートと、外科医が操作するコンソールから構成されます。コンソールにはロボットを操作するハンドコントロールと、心臓や周囲組織を高精細に映し出す画像装置が備わっています。
ロボット
外科医の技術を補完することを目的とした3本腕ロボットは、外科医の手の動きをリアルタイムで受け取り、指示通りに手術を実行します。手術用器具は肋骨間の指先サイズの小切開から挿入されます。
メリット
シカゴ大学医学部の報告によれば、ロボット手術は入院期間の短縮、傷跡が小さく疼痛が軽減、出血量が最小限、胸骨を開く必要がなくなるなど、従来の開胸手術に比べて多くの利点があります。
将来展望
スタンフォード大学ルシール・パッカード小児病院の研究チームは、音声でロボットを操作できるシステムの開発に取り組んでいます。この技術が実用化すれば、遠隔地にいる患者に対しても、カリフォルニアの外科医が手術を行えるようになるでしょう。
