臓器提供の理由
深刻な不足
米国では臓器・組織提供者が極度に不足しています。米国臓器取得・移植ネットワーク(OPTN)のデータによると、2010年3月時点で臓器や組織の提供を待つ患者は106,544人に上ります。一方、同月の提供者数は14,631人、移植件数は28,462件にとどまっています。
米国政府公式サイト OrganDonor.gov では、毎日77人が移植を受ける一方、提供者不足により19人が移植待ちで死亡していると報告されています。
保健福祉省(HRSA)によれば、少数民族の提供者は特に需要が高いです。腎臓病など特定の疾患にかかりやすい少数民族は血液型が似通っていることが多く、適合する臓器を提供できる少数民族のドナーが患者の命を救う鍵となります。
大きなインパクト
OrganDonor.gov は「1人の臓器・組織提供者が最大で50人の命を救う、または生活の質を向上させる」と述べています。死亡後に複数の臓器や組織を採取できるため、1人のドナーが多くの受給者に恩恵をもたらすのです。また、家族が「命の贈り物」を知ることで、喪失感の緩和にもつながります。
科学の進歩に寄与
臓器・組織や全身を研究機関・医療機関・大学に提供することで、医学研究が促進されます。HRSA は、ドナー提供が疾患のメカニズム解明や新たな治療法・治療薬の開発に重要な役割を果たすと指摘しています。これにより、これまで治療法がなかった病気に対する突破口が期待できます。
