角膜移植の副作用
角膜移植は角膜の移植手術を指す医学用語です。米国眼バンク協会の2008年統計報告によると、米国では毎年40,000件以上の角膜移植が行われており、移植手術の中で最も一般的かつ成功率が高い手術です。
角膜移植の主な副作用には、移植片拒絶、感染(眼内炎)、視力の変動、緑内障、出血や疼痛があります。
移植片拒絶
移植片拒絶は、体が移植された角膜を異物と認識し排除しようとする反応です。症状としては眼の充血、強い光に対する過敏症、疼痛が現れます。拒絶反応は手術後1か月から数年の間に起こることがあり、必要に応じて再移植が検討されます。
感染(眼内炎)
眼内炎(エンドフェロチス)は、手術後の感染症です。手術当日に眼周囲を滅菌し、無菌ドレープで覆っていても、傷の治癒不全や手術中の合併症により感染が起こることがあります。
視力の変動
手術後、視力は最初は低下し、約3か月間にわたって変動します。その間は縫合糸を抜くタイミングを見計らい、視力が安定してから眼鏡やコンタクトレンズの処方が行われます。稀に、視力改善が得られないケースもあります。
緑内障
角膜移植手術は眼圧上昇のリスクを伴い、緑内障を引き起こす可能性があります。眼圧が高まると視神経が損傷し、最悪の場合は失明に至ります。
出血と疼痛
手術後に血管が破れ出血することがあります。その際は体位を起坐位に保つと血液が沈降しやすくなります。また、角膜の乾燥や炎症により数週間にわたり眼球運動時に疼痛や不快感を感じることがあります。
