脾臓摘出手術の回復とケア
脾臓を除去する手術は「脾臓摘出術(splenectomy)」と呼ばれ、開腹脾臓摘出術(大きな切開で臓器を取り除く)と腹腔鏡下脾臓摘出術(小さな切開と内視鏡カメラで行う)の2種類があります。
手術直後のケア
手術後は点滴と鎮痛薬が投与されます。食事が摂取でき、排尿が正常で、着替えなどの日常動作が自立できるようになった時点で退院となります。
入院期間と回復期間
通常、入院は1週間未満で済みます。腹腔鏡下手術の場合は1日だけの入院で済むこともあります。完全に回復するまでには約4〜6週間を要します。
自宅での生活
退院後は通常の食事が可能で、散歩などの軽い活動を再開できます。ただし、長時間の入浴や自動車の運転は少なくとも1週間は控えてください。便秘を防ぐために、食物繊維と水分を十分に摂取することが推奨されます。
考えられる合併症
脾臓摘出術後は感染症にかかりやすくなるため、予防接種や抗生物質の投与が必要になることがあります。稀に、摘出部位の感染、膵炎、肺炎などが起こることがあります。
重篤な術後感染(OPSI)
重篤な術後感染(Overwhelming Post‑Splenectomy Infection:OPSI)は全身に広がる重篤な感染症です。脾臓がないことで特定の細菌に対抗できなくなるため、予防接種と抗生物質による予防が重要です。
