副鼻腔手術のリスクと合併症

鼻スプレー、ステロイド、去痰薬、抗生物質、アレルギー治療などは、鼻副鼻腔の閉塞に有効ですが、症状が改善しない場合は副鼻腔手術が検討されます。手術は比較的短時間で行われ、回復も早いですが、すべての手術と同様に合併症のリスクがあります。

術後出血

手術後に軽度の痛みや出血が見られることがあります。イブプロフェンやアセトアミノフェンなどの市販鎮痛剤で対処できますが、これらは出血リスクを高めることがあります。痛みや出血が止まらない場合は速やかに医師に相談してください。

麻酔に関する合併症

副鼻腔手術は侵襲的手術であるため全身麻酔が必要です。稀に麻酔薬に対するアレルギー反応や、重篤な呼吸・循環器系の合併症が起こることがあります。術前に麻酔科医とリスクを十分確認しましょう。

頭蓋内合併症

篩骨や蝶形骨の上部の骨膜が破れると、脳脊髄液が漏れることがあります。経験豊富な外科医は手術中に漏れを検知し、即座に修復しますが、見逃されると髄膜炎などの重篤な感染症につながります。

眼窩内合併症

副鼻腔は眼窩と骨で隔てられていますが、手術中の出血が眼窩内に流入すると視力低下や失明の危険があります。通常は手術中に対処されますが、放置すると永久的な視覚障害を招く可能性があります。

嗅覚の変化

副鼻腔炎の患者は嗅覚が低下しがちですが、手術によって鼻腔が広がり嗅覚が改善することが多いです。ただし、手術後に鼻腔内の腫瘍や瘢痕が原因で嗅覚がさらに低下するケースもあります。

感染症

手術部位が感染すると、再び副鼻腔炎だけでなく、髄膜炎や膿瘍といった重篤な合併症を引き起こすことがあります。術後の適切な抗生物質投与と経過観察が重要です。

鼻腔閉塞

鼻中隔は軟骨でできており、時間とともに元の形状に戻ろうとする性質があります。そのため、手術後に軟骨が元に戻り、再び鼻腔が狭くなることがあります。また、手術による瘢痕組織が鼻腔を塞ぐこともあります。

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