膝関節鏡手術の回復期間と注意点
膝関節鏡手術は、手術内容にもよりますが、概ね45分程度で終了します。全身麻酔下で行われ、膝に小さな切開を入れ、内視鏡と専用器具を挿入して損傷した半月板や軟骨を修復・除去します。通常は術後すぐに自宅へ戻りますが、合併症がある場合は入院が必要です。
膝の解剖
膝は人体で最大の関節であり、最も損傷しやすい部位でもあります。大腿骨下部、脛骨上部、膝蓋骨、靭帯、軟骨から構成され、軟骨は衝撃を吸収し骨同士を安定させます。関節鏡は膝の内部を診断・治療するために使用され、場合によっては開放手術の必要性を判断する材料となります。
松葉杖と体重負荷
回復期間は個人差がありますが、手術直後は数日間松葉杖を使用することが一般的です。痛みが軽減し始めたら、徐々に体重をかける時間を延ばし、筋力が回復するにつれて松葉杖の使用を減らします。
縫合
切開が小さいため、通常はステリストリップで閉じます。これは約7〜10日で自然に剥がれ落ちます。縫合糸が必要な場合は、溶けるタイプを使用することが多く、抜糸の手間が省けます。
関節液の回復
手術後約6週間で関節液が再び生成され、痛みや硬直感はほぼ解消されます。この頃から関節鏡手術の効果を実感できるようになります。
理学療法
術後診察時に理学療法の計画が提示されます。主な目的は可動域の回復と腫脹の軽減です。指示されたエクササイズを継続することで、早期のリハビリが可能になります。
薬物療法
術後数週間は痛み止めが処方されます。麻薬系鎮痛剤は依存性があるため、徐々に減量し、最終的には市販薬へ切り替えることが推奨されます。
日常活動への復帰
腫脹・硬直・痛みの程度により復帰時期は異なります。術後1週間で軽い活動に戻る人もいれば、スポーツ復帰までに約6週間要する人もいます。回復を早めるためには、術後数日間は脚を高く上げ、氷で冷やすことで痛みと腫れを抑えることが重要です。
