ステープル除去手順と注意点
ステープルと縫合は外科手術後の皮膚閉鎖に最も一般的に用いられる方法です。皮膚は体の防御バリアであり、そのバリアが破れると感染リスクが高まります。本稿では、ステープル除去の手順と注意点を解説します。
重要性
ステープルは医師や看護師が除去する必要がありますが、手術室での適用が速いため多くの医師が使用します。傷口を迅速に閉鎖できることで、細菌や感染性物質が皮膚に侵入しにくくなります。研究では、ステープルは他の閉鎖方法と同等の効果があり、適用が速い点が評価されています。
除去時期
手術後7〜10日目に看護師または医師が創部を観察し、感染の有無や皮膚の治癒状態を確認します。傷が十分に治癒し、ステープル除去後に創が再開しないことを確認したうえで除去を行います。除去作業自体は創の大きさにより5〜7分程度で完了します。
除去手順
皮膚がまだ未治癒の状態でステープルを抜くと、創が再び開き再閉鎖が必要になります。除去は専用のステープルリムーバーを使用し、リムーバーの二本の爪をステープルの下に差し込み、レバーで上部を押し下げます。レバーを絞るとステープルが平らになり、先端が皮膚から滑り出します。『基礎看護学テキスト』では、まず交互にステープルを抜き、皮膚が十分に治癒したと判断したら残りをすべて除去することが推奨されています。
除去遅延のリスク
ステープルが皮膚に埋まったまま放置されると、皮膚がステープル上に覆われ、そこに付着した細菌の温床となります。埋まったステープルを早期に除去しないと感染や免疫反応を引き起こす恐れがあります。
留意点
細菌や感染症の拡散を防ぐため、滅菌されたステープルリムーバーまたは使い捨てのリムーバーを使用し、手指を十分に洗浄したうえで清潔な検査用手袋を装着します。
