胸腔チューブの管理とケア手順

必要なもの

  • 滅菌済み胸腔チューブセット
  • シルクテープ
  • 密閉ドレッシング
  • 壁面吸引カニスターとチューブ
  • 聴診器
  • バイタルサインモニタ

手順

1. 胸腔チューブの基本構造

胸腔チューブは、患者体内に挿入されたチューブ本体と、約6フィート(約180cm)の柔軟チューブが接続され、ドレナージシステムへと繋がります。現代のドレナージシステムは1つのプラスチック容器に3つのチャンバーがあり、液体コレクションチャンバー水封(単方向バルブ)吸引制御チャンバーで構成されます。吸引圧は装置本体の設定で決まり、壁面の真空設定は使用しません。

2. 挿入直後の確認と設定

胸腔チューブ挿入後は、必ず携帯式胸部X線撮影で位置を確認します。ドレナージユニットが転倒しないよう、底部をしっかりと床にテープで固定してください。看護師は医師の指示通りに吸引圧を設定し、一般的な初期設定は-20 cmH₂Oです。

3. 気漏れのチェック

気漏れは2時間ごと、または施設のプロトコルに従い確認します。最初のうちはチューブ内で間欠的に泡が出ることがありますが、これは正常です。持続的に泡が出続ける場合は、気漏れの可能性があります。漏れ箇所は、患者側に近い方からチューブを順にクランプし、泡が止まる位置を特定します。壁面吸引チューブ側でも同様にクランプし、接続部が緩んでいないか確認してください。ユニット自体に亀裂やチューブの穿孔が疑われる場合は、速やかに医師へ報告します。

4. 患者の評価

バイタルサインは2時間ごとに測定し、酸素飽和度と呼吸音も必ず聴診します。呼吸数の増加、呼吸困難、SpO₂の低下が見られたら直ちに対応します。ドレッシングは乾燥・完整であることを確認し、汚れた場合のみ交換します。疼痛評価と必要に応じた鎮痛薬投与も忘れずに行います。

5. チューブの取り扱い注意点

患者がベッドから離れたり、チューブが外れた場合は、全てのコネクタが確実に固定されているか確認します。血栓や組織片を除去する以外は、チューブを「ミルク」したり引っ張ったりしないでください。軽く操作して排出を促し、閉塞を防ぎます。

6. ドレナージ量のモニタリング

ドレナージ量は時間とともに減少するのが正常です。1時間あたり100 mL を超える場合は医師に連絡してください。最初の4時間は2時間ごとに出量を記録し、シフト終了時にユニット上にマークします。

7. チューブが抜けた場合の対応

患者が胸腔チューブを自力で抜いたら、すぐに無菌の密閉ドレッシングで創部を覆い、医師に連絡します。看護師は患者の呼吸状態を継続的に観察し、別の看護師が新しいチューブの挿入準備を行います。長期間使用していて排出量が少ない場合は、再度胸部X線撮影で肺の再膨張を評価してから再挿入を検討します。

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