腹腔鏡手術の概要と最新情報

歴史

1980年代初頭、医師は卵管結紮のために女性の腹部に光源付きプローブを挿入し始めました。1985年にフランスで初めて腹腔鏡下胆嚢摘出が行われ、その後、虫垂切除や胆石除去、骨盤・腹部外傷の診断、さらには生体臓器提供者からの腎臓・肝臓摘出にも応用されました。近年では胃バイパス手術にも利用されています。

手術のメリット

  • 小さな切開(10 mm以下)で済むため、回復が早く痛みが少ない。
  • 切開面が小さいことで術後感染リスクが低減し、傷跡も最小限に抑えられる。
  • 内部の瘢痕が少なく、将来的な再手術が容易になる。

手術のデメリット

  • 場合によっては腹腔鏡から開腹手術へ切り替える必要があり、その際に臓器穿孔のリスクが増加する。
  • 盲目的に器具を挿入するため、穿孔リスクは依然として残る。
  • 1997年の研究では、軽度の合併症リスクは40%減少したものの、重篤な合併症リスクは従来手術と同等であることが示された。

手術の流れ

ほとんどの場合、全身麻酔下で行われます。麻酔が効いたら膀胱にカテーテルを挿入し、必要に応じて鼻から胃管を通します。小さな切開を作り、そこにトロカールと呼ばれるチューブを入れ、内視鏡カメラを通して腹腔内を観察します。二酸化炭素ガスで腹腔を膨らませ、視野と操作空間を確保します。必要な手術器具は別の小切開から挿入し、手術を完了させます。終了後は器具を抜き、切開部を縫合して止血・包帯を行います。

回復と注意点

手術中は痛みを感じませんが、二酸化炭素が横隔膜や膀胱を圧迫するため、術後に肩の痛みや頻尿感が出ることがあります。また、切開部の軽い痛みや圧痛も見られます。必要に応じて鎮痛薬が処方されます。多くの患者は術後1週間以内に日常生活に復帰できますが、激しい運動は医師の許可を得てから行いましょう。

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