フェーバーフューの危険性と利点
フェーバーフュー(学名: Tanacetum parthenium)は、北米・南米やヨーロッパ各地に自生する多年草で、デイジーに似た花とシトラス系の香りがする葉が特徴です。古くから民間療法で用いられ、近年は代替医療の一環として注目されています。
頭痛・偏頭痛
フェーバーフューの最も一般的な利用は、頭痛や偏頭痛の予防・緩和です。米国メリーランド大学医学センターが報告したイギリスでの研究では、偏頭痛患者がフェーバーフュー摂取後に症状の改善を感じたとされています。また、別の研究でも慢性的な偏頭痛の発生回数が減少する可能性が示唆されています。ただし、米国国立補完代替医療センター(NCCAM)は、研究結果がまちまちであり、より厳密な臨床試験が必要だと指摘しています。現在、NCCAMはフェーバーフューの抽出・製剤方法を標準化し、再現性のある評価を目指しています。
関節炎
歴史的には不妊症、胃痛、発熱、喘息など幅広い症状に使用されてきましたが、現代においては関節炎の緩和が期待される唯一の用途です。メリーランド大学医学センターによると、フェーバーフューには抗炎症作用が確認されていますが、関節炎に対する有効性を示す科学的根拠はまだ不十分です。実際のヒト試験では、プラセボと比べて有意な差が見られなかったと報告されています。
副作用・注意点
NCCAMの報告によれば、重篤な副作用は報告されていませんが、軽度の症状として口内炎、味覚障害、舌・唇の腫れ、膨満感、吐き気、消化不良などが挙げられます。長期間使用後に急に中止すると、筋肉や関節のこわばり・痛み、頭痛、不安、睡眠障害が現れることがあります。
妊娠中の摂取は流産や早産のリスクを高める可能性があるため禁忌とされています。また、授乳中の女性や2歳未満の子どもにも使用は推奨されません。さらに、血液が薄い方は出血リスクが増大するため注意が必要です。
