腎臓病患者はコロン・クレンズを安全に行えるか?
腎臓の機能
自然療法医スコット・オルソン博士が『腎臓病――沈黙の殺し屋から身を守る』で述べているように、腎臓は血液中の毒素をろ過し、体内の水分と電解質のバランスを調整します。また、体の酸性・アルカリ性の維持、血圧の調節、血液量の管理も行います。
腎臓病の発生率
米国では腎臓病が死亡原因の上位10位に入っており、約13%の成人が何らかの腎機能障害を抱えています。腎不全は症状が現れにくく、進行した段階で初めて判明することが多いです。主な兆候としては、腰痛、尿の濁りや痛み、発熱・悪寒などがあります。
コロン・クレンズの種類
コロン・クレンズは大きく分けて「経口型」と「浣腸型」の2種類があります。どちらも大腸内に長期間蓄積された便を除去することを目的としています。米国植物薬局のリチャード・シュルツ博士などは、クレンズが全身の健康に好影響を与えると主張しています。
腎臓への影響
クレンズは体内の電解質バランスを乱し、ビタミンストアを減少させる恐れがあるため、腎機能が低下している人にはリスクが高まります。特に浣腸やコロニック・アイラジーションは脱水と電解質異常を引き起こしやすく、腎臓に負担をかけます。市販のリン酸ナトリウムを含む下剤やハーブ系下剤のセンナも同様に電解質を乱すことが報告されています。例えば、ベネディクト・ヴァンダーパーランらの研究では、3年間毎日センナ茶を飲み続けた女性が急性腎不全と肝不全を起こし、センナ摂取を中止したことで回復したケースが紹介されています。
結論
腎臓病を抱える人にとって、経口型・浣腸型ともにクレンズは電解質異常、ビタミン欠乏、脱水を招く危険があります。どうしても腸内の老廃物を除去したい場合は、食物繊維や粘土を含むサプリメントを選び、医薬品やハーブ系下剤は避けましょう。食物繊維の摂取を増やすか、繊維サプリを利用することで安全に腸内環境を整えることができます。その際は、繊維の増加に伴い十分な水分を摂取し、脱水を防ぐことが重要です。
