関節炎と糖尿病に対する蜂毒療法
機能
蜂毒療法は、蜂の毒に含まれるペプチド「メラチン」が抗炎症作用を持つことから、関節炎や糖尿病の症状緩和を期待される代替治療です。米国アピテラピー協会によると、炎症の抑制、血行促進、免疫機能の向上が主な効果とされています。古代東アジアでの使用歴があり、19世紀のフィリップ・テック医師や20世紀のバーモント州養蜂家チャールズ・ムラズが米国に再紹介しました。治療法は、抽出した毒を注射する方法と、実際に蜂に刺してもらう方法があります。
研究
ギリシャ・テッサロニキ大学(1988年)では、ラットに対する蜂毒投与が関節炎の進行を遅らせることが示されました。また、モントリオール総合病院(同年)の研究では、蜂毒がラットのインターロイキン‑1産生を抑制し、炎症を軽減することが確認されています。しかし、ヒトを対象とした臨床試験は行われておらず、関節炎や糖尿病に対する有効性は科学的に証明されていません。
リスク
蜂毒に対するアレルギーは少数ですが、重篤な場合はアナフィラキシーショックを引き起こし、致命的になることがあります。10回以上の刺傷で死亡例も報告されています。治療を受ける際は、エピネフリンを含む救急キットを必ず用意し、顔や喉の腫れ、呼吸困難といった症状に注意してください。
