男性型脱毛症の対策と治療法
男性型脱毛症(AGA)の従来治療は、テストステロンの働きを抑える内服薬や外用薬、植毛、ウィッグといった選択肢に限られます。近年は、食事・体質・環境によるエネルギーの過剰やバランスの乱れに着目した代替療法も注目されています。
ウィッグとヘアピース
価格帯に応じて品質が異なるウィッグは、手軽に外見を改善できる選択肢です。安価な合成繊維製は色味や質感が自然な髪と合わないことが多く、色合わせが難しい点がデメリットです。一方、数百~数千円の高級ウィッグは専門クリニックで個人の髪色・質感に合わせて作られ、定期的なメンテナンスサービスも受けられます。
植毛手術
植毛は数千ドルの費用がかかり、供給部位に半月形の傷跡が残りますが、後頭部など自分の髪を移植するため色や質感の不一致は起きません。手術は数時間で完了し、術前のカウンセリングと術後のフォローアップが必要です。移植した毛はほとんど二度と抜けず、永久的な解決策とされています。
抜け毛防止薬(内服薬)
フィナステリドは男性型脱毛症の治療薬として最も広く使用されており、商品名はプロペシアです。医師の処方が必要で、副作用のリスクがあります。フィナステリドは頭皮の毛根を縮小させるテストステロン(ジヒドロテストステロン)を抑制しますが、既に抜けた毛を再生させるわけではなく、抜け毛が進行していない段階の男性に適しています。継続服用が前提で、途中で中止すると脱毛が再開します。
発毛ローション(外用薬)
ミノキシジルは市販の育毛剤ロゲインとして知られ、頭頂部の薄毛に効果があります。液体を対象部位に塗布し、軽くマッサージして吸収させます。使用開始から3〜6か月で発毛が期待できますが、使用をやめると効果は失われます。前頭部への効果は限定的で、長期的な経過観察は医師と相談すると安心です。
代替療法
伝統中国医学では、脱毛は体内の「陽エネルギー」の過剰と捉えられます。陽エネルギーは熱や濃密なエネルギーとして肉類に多く含まれるため、肉食を減らし穀物や野菜中心の食事に転換すると脱毛が抑えられるとされています。さらに、植物エキスを溶液やシャンプーに配合し、ミノキシジルと同様に頭皮に直接塗布する方法もあります。特に「ソンガリカモミズ草(Verbascum songaricum)」は陽エネルギーを低減し、男性の発毛を促すと報告されています。
