セロトニンを増やすと考えられるハーブ一覧

ハーブ自体にセロトニンが大量に含まれているわけではありませんが、いくつかのハーブは中枢神経系でのセロトニン濃度を高める働きがあるとされています。

イチョウ(Ginkgo biloba)

イチョウの葉は古くから喘息、疲労、性機能障害、記憶力向上、うつ症状などに用いられてきました。米国国立医学図書館の報告によると、イチョウは動物実験でモノアミン酸化酵素(MAO)阻害作用が確認されており、MAO阻害により脳内セロトニンが増加すると考えられています。

セントジョンズワート(Hypericum perforatum)

黄色い花をつける多年草で、花と葉がハーブ製剤に利用されます。うつ症状の緩和に広く用いられ、脳内のセロトニン濃度を上げると考えられています。ただし、MAO阻害剤や神経伝達物質の再取り込み阻害剤など複数の有効成分が含まれるため、正確な作用機序は未解明です。

カヴァカヴァ(Piper methysticum)

ウコン科の多年草で、根エキスは「ムードレギュレーター」として販売されています。主成分のカバラクトンはMAOを阻害し、血中のセロトニンを含む複数の神経伝達物質のレベルに影響を与える可能性があります。

しかし、米国国立補完代替医療センター(NCCIH)は、カヴァサプリメントの長期使用が重度の肝障害リスクと関連すると警告しています。

グリフォニア・シンプリシフォリア(Griffonia simplicifolia)

アフリカ原産の植物の種子から抽出される5‑ヒドロキシトリプトファン(5‑HTP)は、セロトニンの前駆体です。5‑HTPを摂取すると体内でセロトニン合成が促進されると考えられています。

コクランレビューによると、5‑HTPはプラセボよりもうつ症状の改善に有意な効果があると報告されていますが、エビデンスの質は十分とは言えません。