ミルクシスルが肝臓に与える影響
毒素から肝臓を守る
メリーランド大学医療センターによると、ミルクシスルの抽出物に含まれるシリマリンというフラボノイドが肝臓を毒素から保護するとされています。過度の飲酒やアセトアミノフェン(例:タイレノール)の大量摂取は肝臓にダメージを与えますが、シリマリンは抗酸化作用と抗炎症作用を持ち、肝細胞の再生を促します。
肝炎・肝硬変の改善効果
メイヨークリニックの報告によれば、肝硬変や慢性肝炎の患者がミルクシスルで治療された場合、症状が改善した例があるとされています。ただし、対象者数が少ない、投与量や期間が統一されていないなど、研究デザインに課題があり、結果の信頼性は限定的です。欧州のいくつかの研究では、肝硬変による死亡率が低下したと報告されていますが、同様に研究の質が問題視されています。
化学療法による肝障害からの保護
2009年に『Cancer』誌に掲載された研究では、化学療法を受ける患者の肝臓障害をミルクシスルが軽減できる可能性が示されました。急性リンパ性白血病の子ども50人を対象にした試験では、炎症が抑制されたと報告されていますが、結論を出すには更なる検証が必要です。ケリー博士は、化学療法を受ける子どもの約3分の2が肝毒性を示す中、この研究は大きなブレークスルーだと評価しています。
副作用と注意点
メイヨークリニックによると、ミルクシスルの副作用は比較的少ないとされていますが、頭痛、下痢、胃部不快感を訴える人もいます。また、血圧を下げる作用やエストロゲン様作用があるため、糖尿病患者やエストロゲン療法中の女性は使用前に医師に相談することが推奨されます。
