パッションフラワーの効能と注意点
パッションフラワーは、Passifloraceae(スイートパッション科)に属するつる性植物です。鮮やかな花と、グラナディラと呼ばれる小さな果実をつけます。花や地上部は抽出して、さまざまな薬用成分として利用されます。
起源
パッションフラワーという名前は、ヨーロッパの探検家が花の模様をキリストの受難に結びつけたことに由来します。花びらの形が三本の釘と荊の冠に似ていたためです。学名はPassiflora incarnataで、別名はメイポップやワイルドパッションフラワーです。
原産地は西半球の南東部で、現在はヨーロッパでも栽培されています。
主な成分
パッションフラワーには、鎮静作用があるとされるアルカロイドやフラボノイドが豊富に含まれます。代表的な化合物はビテキシン、イソビテキシン、オリエンチン、サポナリン、グリコシド、ギノカルジン、クロシンなどです。また、アミノ酸やステロールも含まれます。
効能
これらの成分は神経系の不調に対する自然療法として利用されます。具体的には、不安、緊張、パニック発作、軽度の気分変動、落ち着かなさ、不眠、イライラなどの症状緩和に役立ちます。また、帯状疱疹、てんかん、喘息、循環器系の問題、閉経や月経に伴う症状の緩和にも用いられます。
効果のメカニズムは完全には解明されていませんが、植物成分が脳内のγ-アミノ酪酸(GABA)濃度を高め、神経細胞の活動を抑制してリラックスさせると考えられています。
利用形態
乾燥させた花や地上部は、ハーブティー、チンキ、液体エキス、浸出液、カプセルなど様々な形で摂取できます。しばしば、バレリアン、カヴァ、レモンバームなどの抗不安ハーブと併用されます。
注意事項
医薬目的で使用する際は、特に処方鎮静薬を服用中の場合は医師に相談してください。鎮静薬、抗凝固薬、MAOI系抗うつ薬などとの相互作用が報告されています。大量に摂取すると幻覚作用が現れることがあります。妊娠中や授乳中の使用は安全性が確認されていないため避けてください。また、鎮静作用があるため、運転や重機の操作は控えるべきです。
