ホルモン補充が必要な人は?

医師はまず血中テストステロン濃度を測定し、低値かどうかを判断します。測定はテストステロンが最も高い早朝に行うのが一般的です。以下のようなケースで補充療法が検討されます。

  • 前立腺がんや乳がんの既往がある男性は、テストステロン補充は禁忌です。副作用として乳房肥大、精巣萎縮、前立腺刺激による排尿症状の悪化が報告されています。
  • 骨密度低下が著しく、骨粗鬆症や身長低下のリスクがある男性。
  • 性機能障害で市販の男性用サプリが効果を示さない場合。
  • がん治療中で、筋肉量や体組成の維持が必要な患者。

アンドロパウゼのホリスティック治療

テストステロンは男性の性機能の中心的なホルモンであり、年齢とともに減少すると性機能が低下します。従来のテストステロン補充は前立腺がんリスクの上昇や、注射による脳卒中、肝障害、乳房肥大、精子産生の抑制などの副作用が懸念されています。一方、ホリスティックアプローチは副作用が少なく、自然に近い形でホルモンバランスを整えることが期待されています。

自然由来ハーブの活用

トリブラス・テレストリス(トリブラス)は男性の性機能を改善するとされ、比較的副作用が少ないハーブです。主成分のプロトジオシンは臨床研究でDHEAやテストステロンの上昇を示しています(Viktorov et al., 1994)。ただし、市販品すべてが有効成分を含むわけではないため、信頼できるハーバリストから購入することが推奨されます。

食事と運動の基本

アルコールや喫煙は控えめにし、以下の食材を積極的に取り入れましょう。

  • 大豆製品や低脂肪食品
  • ブロッコリーやカリフラワーなどの十字花科野菜
  • トマト製品(リコピン)

これらは前立腺がんリスク低減にも寄与します。また、十分な水分補給と定期的な運動で体調を維持しましょう。

ビタミン・ミネラルも重要です。亜鉛、オメガ‑3脂肪酸、ビタミンD・E、セレン、リコピンはエストロゲンを抑制し、テストステロンの自然産生をサポートします。

バイオアイデンティカル療法(BHRT)

BHRTは唾液検査でホルモン基準値を測定し、植物由来のテストステロンを使用します。理論上は「人体と同一」のホルモンとされ安全性が期待されていますが、実証データは不足しています。米国食品医薬品局(FDA)は調合BHRT製剤を承認しておらず、安全性・有効性の保証はありません。利用する際は信頼できる医療機関で慎重に検討してください。