ビタミンB12の治療用途
ビタミンB12は水溶性ビタミンで、脂質・タンパク質・炭水化物の代謝を助け、神経伝達物質の合成に関与し、細胞の遺伝情報であるDNAの構成にも欠かせません。すべての人が日常的に必要とする重要な栄養素であると同時に、医療現場でも様々な治療目的で使用されています。
心臓病予防
ビタミンB12は血中のアミノ酸ホモシステイン濃度を下げることで、心臓病のリスク低減に寄与します。2002年に『Journal of the American Medical Association』に掲載された研究では、他のサプリメントに比べてビタミンB12の心血管保護効果が高いことが示されています。
アルツハイマー病
アルツハイマー病の患者の中には、ビタミンB12欠乏が原因で認知機能が低下しているケースがあります。個々の必要量に応じた治療用投与により、神経系への有益な効果が期待できます。
うつ病
ビタミンB12は脳内の化学物質を調整し、うつ症状の予防・改善に役立ちます。特にBH4という化合物を活性化し、セロトニンやドーパミンといった気分を司る神経伝達物質の合成を促進します。
生殖健康(不妊治療)
ビタミンB12は細胞増殖に関与するため、男性の精子数増加や女性の卵子成熟・排卵促進に効果が期待されます。男女ともに高用量投与が不妊治療の一環として用いられています。
