Bag Balm(バッグバーム)の活用法

1899年に登場した緑色の金属缶入り『Bag Balm(バッグバーム)』は、基本的なレシピはほとんど変わっていませんが、現在では牛の乳房だけでなく、人間の乾燥やひび割れした部位にも使える、信頼性の高い優しい保湿剤として広く知られています。

歴史

元々は牛の乳房を柔らかくするための軟膏として開発され、1899年にバーモント州リンドンヴィルのジョン・L・ノリスが発売しました。1937年のバード提督の北極遠征でも支給品として採用され、現在も同地のDairy Association Co., Inc.が製造を続けています。動物用の軟膏としての利用はもちろん、アフガニスタンやイラクへ派遣された兵士へのケアパックにも入っていたほど、人間のスキンケアでも高い評価を受けています。

自転車愛好者向け

『Bicycling』誌では、サドルの摩擦でできるかぶれや、長時間のペダリングで起こる下半身の刺激に対してBag Balmを使用することが推奨されています。また、ひび割れた唇やその他の皮膚刺激にも有効ですが、ペトロリウムベースのため素材を劣化させる可能性があることから、サイクルショーツやチャモイス潤滑剤との相性は事前に確認するよう注意が呼びかけられています。

クライミングでの活用

ロッククライマーは岩に手をかけ続けるため、タコ、擦り傷、打撲、乾燥などの皮膚トラブルが頻発します。チョークが乾燥して手の皮膚を刺激することもありますが、Bag Balmの鎮静効果は長時間のクライミングでも手の状態を保ちやすくし、結果として登攀時間の延長につながります。

母子のケア

Bag Balmは柔らかく保湿する特性から、オムツかぶれの予防・治療に最適です。おむつを外した後、患部に薄く塗ってから新しいオムツを装着すれば、赤みや痛みを和らげられます。また、授乳中の母親が乳頭の刺激や乾燥を緩和するために使用する例も報告されています。

美容・日常の保湿剤として

乾燥したかかとやひび割れた唇、その他の乾燥肌全般に手軽に使える保湿剤です。夏場でも夜にマッサージするだけで、翌朝にはしっとりとしたツヤ肌になります。さらに、犬の足裏の乾燥やひび割れにも使用でき、ペットケアにも応用が広がります。

その他の代替療法 - 関連記事