刺すことができる動物たち

ある動物は防御や捕食のために刺す(スティング)能力を進化させました。毒の刺しは、刺された部位だけの痛みや赤みといった局所反応や、全身に赤み・痛み・じんましん・呼吸・循環障害を引き起こす全身性反応を起こすことがあります。多くは昆虫やクモ目の動物ですが、海に生息する動物にも刺すものがいます。

刺すハチ類

  • 刺すハチは黄色、茶色、青、赤などの警告色を持ち、細い腹部(ペティオール)で胸部とつながっています。木繊維で紙のような巣を作り、巣のコロニーは卵を産む女王が率います。巣を作る働き蜂だけが刺す器官(卵産器の変形)を持ち、脅かされると巣を守るために群れで刺します。ハチは何度でも刺すことができます。

ミツバチ

  • ミツバチは高度に社会化した昆虫で、働き蜂は性成熟していない雌です。巣を作り、花粉や蜜を集め、羽ばたきで巣内の空気を循環させます。女王は卵を産むことが主な役割で、巣内の活動を指揮します。雄はドローンと呼ばれ、冬になると資源節約のため巣から追い出されます。ミツバチは一度刺すと針と毒嚢が相手の皮膚に残り、蜂は死んでしまいます。

エイ(スティングレイ)

  • エイは浅い砂に埋もれて生活する魚で、体色や模様は海底にカモフラージュするようになっています。平たい体に胸鰭が頭部と胴体とつながり、口・鼻孔・鰓は腹側に、目は背側にあります。貝類を砕くほどの強い歯を持ち、尾の先端にある棘(スパイン)に毒腺が付いています。この毒は致死性があり、エイが死んだ後でも刺し傷から毒が放出されます。

サソリ

  • サソリは夜行性の細長いクモ目の動物で、昼間は岩陰や自ら掘った巣に潜みます。脚は4対あり、前方2本は獲物捕獲や交尾に使う鉗子です。脚には地面の振動を感知する器官があります。曲がった尾の先端に膨らんだ部分があり、そこに毒腺と刺し針が収められています。サソリはまず刺し針で獲物(主に昆虫、時にはネズミやトカゲ)を麻痺させ、酸で組織を液化して食べます。交尾時にオスがメスを刺すこともあります。サソリは必要に応じて毒の強さを調節できる能力があります。

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