茶色の世捨て人クモ(ブラウン・リクルーズ)の噛み傷情報

識別方法

茶色の世捨て人クモ(Loxosceles reclusa)は、米国南部・中南部に生息する有毒クモです。成虫は暗褐色から黄褐色で、体長は約0.6〜1.3cm(半ドル硬貨と同サイズ)です。脚は細く柔らかく、暗色の毛で覆われています。特徴は、頭部前方に3対の目があり、目の間から腹部にかけて黒いバイオリン形の模様があることです。小さく不規則な巣を作るか、単独で徘徊しています。

一般的な噛み傷の反応

症状が出ないケースもありますが、数時間後に症状が現れることがあります。多くは、噛まれた部位に小さな水疱ができ、周囲が腫れ上がります。24〜36時間以内に発熱、寒気、落ち着かない感じ、吐き気、関節痛、倦怠感が出ることがあります。腫れは広がり、組織は硬く熱を帯びますが、数日〜数週間で徐々に改善します。カリフォルニア大学リバーサイド校によると、噛み傷の90%は医学的に重要ではありません。

重篤な噛み傷の反応

重症例では、噛み部位に穴が開き、サイズは0.6cmから数センチに及びます。潰瘍は最大で2か月以上かかって治癒し、顕著な瘢痕を残すことがあります。場合によっては組織壊死、血液溶解、腎不全、凝固障害、最悪死亡に至ることもあります。反応の重さは、注入された毒の量、個人の感受性、全身状態に左右されます。

治療法

噛まれたらまずクモを捕獲し、正確な同定を行います。症状がなくても医療機関を受診すべき緊急事態です。抗菌消毒剤で感染予防を行い、氷嚢で腫れと痛みを軽減します。痒みには抗ヒスタミン薬が有効です。溶血などの合併症には高用量のステロイドが使用されます。感染が疑われる場合は、経口または静脈投与の高用量抗生物質が処方されます。組織壊死が広範囲の場合は、外科的に壊死組織を除去します。現在、特効抗毒素はありません。

予防策

茶色の世捨て人クモに噛まれないためには、接触を極力避けることが重要です。夜間に狩りを行い、昼間は浴室、クローゼット、地下室、倉庫、ガレージ、木材の山、ベースボードの裏など暗く静かな場所に潜んでいます。掃除や整理でこれらの場所を乱すと噛まれることがあります。寝具やタオル、衣類は使用前にチェックし、薪や箱を扱う際は厚手の手袋を着用してください。

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