結腸直腸がんの検査と予防
統計とリスク
米国国立がん研究所(NCI)によると、結腸直腸がんは皮膚がんを除く最も一般的ながんの第3位で、がん死因では肺がんに次ぐ第2位です。毎年約145,000人が診断され、約50,000人が死亡しています。
主なリスク要因として、50歳以上であること、家族に同じがんの既往があることが挙げられます。
大腸内視鏡検査とバーチャル大腸内視鏡
大腸内視鏡(コロノスコピー)は、光源付きの細長いカメラで直腸から全結腸を観察します。軽度の鎮静下で行われ、前癌性ポリープやがん性ポリープを発見し、同時に切除や生検が可能です。10年に1回の実施が推奨されます。
バーチャル大腸内視鏡は、特殊なコンピュータX線装置で結腸と直腸の画像を作成します。侵襲性は低く、全結腸を観察できる点が特徴です。5年に1回の実施が推奨されます。
いずれの検査も、事前に十分な腸内洗浄が必要です。
便潜血検査(FOBT)と直腸指診(DRE)
便潜血検査は、便中に隠れた血液があるかを調べます。NCIは50歳から1〜2年ごとに実施することを推奨しています。検査はがん死亡率を15〜33%減少させる効果がありますが、ポリープや一部のがんは検出できないことがあります。
直腸指診は、定期健康診断の一環として行われ、潤滑した手袋を装着した指で直腸下部を触診し、異常を確認します。
シグモイドスコピー
シグモイドスコピーは、光源付きのシグモイドスコープで直腸と下部結腸を観察します。前癌性病変やがん性病変を検出し、必要に応じて切除や生検が行われます。
NCIは、50歳以降に5年ごとにシグモイドスコピーを受けることで、結腸直腸がんによる死亡率を低減できるとしています。
二重造影バリウム注腸(DCBE)
二重造影バリウム注腸は、バリウム液と空気を腸内に注入し、X線撮影で結腸全体と直腸を画像化する検査です。
小さなポリープやがんを見逃す可能性があるため、5年に1回の実施が推奨されます。
