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結腸がんは遺伝しますか?遺伝性リスクと主要症候群の解説

結腸がん(大腸がん)は、米国で男女合わせてがん死因第2位となっています。多くは環境要因や偶発的変異による散発例ですが、全症例の約5〜10%は遺伝的要因が関与しています。遺伝性の場合、親から子へ遺伝子変異が受け継がれ、がんリスクが大幅に上昇します。

主な遺伝性大腸がん症候群

Lynch症候群(遺伝性非ポリポーシス大腸がん、HNPCC)

最も一般的な遺伝性大腸がん症候群です。MLH1、MSH2、MSH6、PMS2 などのDNA修復遺伝子に変異が起こります。大腸がんだけでなく、子宮体がん、卵巣がん、胃がん、泌尿器系がんのリスクも高まります。

家族性腺腫性ポリポーシス(FAP)

APC遺伝子の変異により、結腸・直腸に多数の腺腫(良性ポリープ)が形成されます。これらのポリープは放置するとがん化しやすく、若年期からの定期的な内視鏡検査とポリープ除去が必須です。

MUTYH関連ポリポーシス(MAP)

MUTYH遺伝子の二本鎖変異が原因で、DNA損傷修復が不全になります。若年層で大腸がんの発症リスクが上昇し、家族歴がない場合でも注意が必要です。

若年性ポリポーシス症候群(JPS)

SMAD4またはBMPR1A遺伝子の変異により、結腸・直腸に若年性ポリープが多数発生します。がん化リスクは他の遺伝性症候群に比べやや低いものの、定期的なモニタリングが推奨されます。

遺伝様式と検査のポイント

これらの症候群は主に常染色体優性遺伝です。すなわち、変異遺伝子を1本持つだけで発症リスクが高まりますが、稀に2本とも変異しているケース(劣性遺伝)もあり、症状が重くなることがあります。

家族に大腸がんやポリープの既往がある場合は、医師に相談して遺伝子検査を受けることが重要です。遺伝子検査により、リスクが高い遺伝子変異を特定でき、早期発見・予防策(定期内視鏡検査や予防的手術)を計画できます。

遺伝的リスクが判明したら、生活習慣の改善(食事・運動)と併せて、専門医と連携した継続的なフォローアップががん予防の鍵となります。

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